タカラ製「変身サイボーグ」は日本版GIジョーのようなポジションで、クリアボディが特徴の男の子向けフィギュア。関節可動で、同社「リカちゃん」の男の子向けを狙ったと思われる着せ替えアイテムを使って、別売りのヒーローの着ぐるみなんかを変身サイボーグに着せて遊ぼう、というような玩具でした。着せ替えアイテムにはオリジナル設定のキャラクターも沢山存在していたようです。
ようです、っていう曖昧な感じ、実は変身サイボーグ自体、自分たちより一世代上の玩具なんで良く知らないんです。自分たちの世代が変身サイボーグで遊ぶような年齢に達した時、玩具店では既に超合金の棚がメインで変身サイボーグは隅っこに追いやられていました。そしてそれとは別に「ミクロマン」がありました。
ミクロマンは変身サイボーグをダウンサイジングしたような玩具で、なおかつ関節の自由度も上がり、その小ささから価格帯も抑えられ、ミクロマンが乗り込むマシンや基地まで玩具展開できる自由さと、そういった支援メカも必要な世界だというバックグラウンドストーリーを感じさせる奥深さが売りで、自分もたちまち虜になりました。以前記事化したテレビマガジンにもミクロマンのコミカライズが掲載され、自分の机がミクロマンの基地になる日を夢見る様になりました。
ここで注目したいのは「ミクロマン」という関節可動のプラスチックフィギュアを使って、基地的なおもちゃを展開し簡易ジオラマ的な世界を作り上げる事、というプラモデル(タミヤMMシリーズ)っぽい嗜好の土台を子供の心に植え付けた、ということです。タカラのミクロマンが無かったらプラモブームも無かったかもしれない、と思うのは考え過ぎかもしれませんが。
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